求人情報を消去法で見ないことで拡がる可能性
こんにちは。キャリアコンサルタントの清野です。
立春が過ぎ、光の春へと季節が進む時期となりましたね。
労働市場においては、4月スタートのお仕事の求人が増える時期でもあります。
皆さんは求人情報(求人票)をご覧になる際、どこをチェックされますか?
「仕事内容」「賃金」「勤務地」「勤務曜日・時間」「雇用形態」「必要な資格・経験」「歓迎要件」など・・・
いずれも必ずチェックしていただきたい大切なことです。
今回は「仕事内容」を中心に、可能性や選択肢の拡大に繋がる見方と行動についてお伝えします。
① 仕事内容について
求人情報には仕事内容が、複数明記されていることが殆どです。
3~4種類のこともあれば7~8種類のこともあります。
このうち1番目から2、3番目に記載されている仕事内容については、経験がマストなことが多いですが、沢山列挙されている場合、求められるメインの部分が可能であれば、下の方に記載されているものについては、経験があまりなくても選考を通過する場合があります。
仕事内容を見た時に、経験したことが無い仕事内容が一つでも書いてあることで諦めてしまうのは勿体無いです。
そのような場合は、ハローワークの求人であれば、ハローワークの窓口相談員に確認して貰う方法があります。
また応募をして面接の機会を得た上で「〇〇(メインの部分)についてはこのような経験や実績がありますが、△△(経験したことがない仕事)については正直あまり経験がございません」と、その場で面接官に伝え、メインの仕事ができるということをアピールして内定に繋がる方もいらっしゃいます。
自己判断して諦めたり除外したりせず、確認やアピールをすることで可能性が拡がる事例があることを、就職活動中、特に希望に沿う求人を見つけた際はぜひ意識していただきたいと思います。
② 歓迎要件について
必須資格や必須経験については文字通り必須ですが、歓迎要件については無くても書類選考を通過する例は多くあります。
必須項目と歓迎要件を同列に捉えて尻込みをする求職者の方もいらっしゃいますが、こちらについても当てはまらないと除外してしまうのは勿体無いです。
③ 筆記試験がある場合について
多くはないですが、選考過程に筆記試験がある場合があります。これを見た瞬間に応募を諦める方が少なくありません。
しかし、それは応募数が少なくなり、倍率が下がるということにも繋がります。そして筆記試験を受けた方々からお聞きすると、会社独自のユニークな問題だったり、中学卒業程度の内容だったりという感じが多く、「凄く難しかった」というお話はあまり聞かないというのが、多くの求職者の方と接している印象です。
求人情報の見方について
- 仕事内容:1~3番目は経験等がマストのことが多いが、それ以外は未経験でも選考通過できることがある
- 歓迎条件:条件を満たしていない場合でも内定に繋がることがある
- 筆記試験:敬遠されやすいので、応募倍率が低く内定に繋がりやすい傾向がある

希望する求人に出会ったり、広くキャリアのことを考えたりする時に、足りない部分や苦手な事に意識を向け過ぎず、柔軟な見方でご自身のご経験や特性に"光"をあてていただきたいと思います。